裁判制度改革について

第一回模擬裁判の様子
 先生、近頃「司法制度改革」という言葉を新聞やテレビなどでよく耳にしますが、具体的にはどういったことなのでしょうか?この「司法制度改革」で日本の制度がどのように変わっていくのでしょう?私のように初めて法学を勉強する学生にも理解できるようご教示ください。  そもそも「司法制度改革」というものは国民が利用しやすく、経済的に裁判を利用するのが困難な人にも利用できるような司法制度にしようじゃないか、という声があって、その声が反映されて司法制度を改革しようという機運ができたのじゃよ。それに拍車をかけたのが、司法制度改革審議会という組織ができたこと。そこではどのような裁判制度が国民に利用しやすいのかとか言った裁判制度の問題や司法試験の制度改革といったようなことについて話し合われている。たとえば「イギリスやアメリカで行われている陪審制度を導入するべきじゃないのか」とか「ヨーロッパで行われている参審制度を導入するべきじゃないのか」と言ったことを話し合っているわけじゃ。今、話した陪審制度、参審制度がどんな制度であるのかといったことに関しては後程詳しく述べたいと思う。また、アメリカで行われているロー・スクール制度(司法制度改革審議会では法科大学院制度と言っている)等、様々な事柄に関して議論されている。そして、本年の9月18日に司法制度改革審議会で現在の職業裁判官による制度を改めるべきだという事で意見が一致したのじゃよ。そうして、審議会で検討して年内中に中間報告という形で意見の集約がなされることになっているのだ。こうした制度について審議し、提言するのが司法制度改革審議会の仕事なんじゃよ。  なるほど、国民が裁判を受けたり、利用したりする上で環境を改革することですね。今、先生がご教示してくださいました事で特に中心となるのは陪審や参審などの外国の裁判制度を取り入れることによって国民を司法に参加させ、国民の司法に対する関心を深めることと考えてよろしいですね。そこで、質問なのですが、陪審とか参加審判というのはどういうったものなのでしょうか?わかりやすく教えてください。
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