裁判員制度への挑戦 代表 吹上 徳美

第一回模擬裁判の様子
 今回で模擬裁判を開催し、はや五回目。第三回目から「裁判員制度」による刑事裁判を行い、ホットな話題を提供してきました。  この「裁判員制度」は市民参加であり、市民の意見を取り入れることにより、今まで入ることのできなかった司法に対して、メスを入れる事ができるのです。また、これから冤罪を減らす役割も担うであろうかと期待されます。そして、法先進国に遅れを問っている日本にとって大変進歩的な制度であり、いっそう民主的な裁判が実現されることが予測されます。  ところで、この制度は来年に法案化される予定ですが、まだ細部まで決まっておらず、裁判官と裁判員の人数配分や年齢制限、社会人に対する労働・生活保障、マスコミに対する報道規制などの問題については、今後決定されていくことと思われます。  今回の模擬裁判を開催するにあたって、夏休みを返上し、各市民団体の主催する連続セミナーに参加したり、東京日比谷公会堂で裁判員制度の論点について発表したり、裁判員制度に関する勉強を随分しました。また、NHKの「週刊こどもニュース」では平成法窓会の活動が取り上げられました。この成果と若きエネルギーを模擬裁判にぶつけたいと思います。  最後になりましたが、今回模擬裁判を開催するにあたりご協力いただいた埼玉弁護士会、速記完成度を守る会、各市町村の方々、一般市民の皆様、ご指導していただいた諸先生方並びに協力してくださった諸先輩方、そして、学園関係者の皆様、その他多数の協力者の皆様方に平成法窓会を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
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