裁判員制度再び挑戦 代表 船木 譲二

第一回模擬裁判の様子
 昨年11月4日、「裁判員制度と冤罪」をテーマにした第3回模擬裁判が成功し、本年度も開催することが決まったのは、6月上旬でした。今回はこれまでの模擬裁判とは違い平成法窓会の発足が大変遅れ、またスタッフ多数が模擬裁判は未経験なので、四苦八苦しながら夏休みを返上して準備に取り組んで参りました。  さて、本年の模擬裁判のテーマは「裁判制度による刑事裁判」です。昨年の6月、司法制度改革審議会の最終意見書が提出され、その意見書の内容の一つとして挙げられているのが今回のテーマである「裁判員制度」です。この「裁判員制度」とは国民の司法(裁判)参加に関する新たな制度です。なぜ国民の司法参加は必要なのか?最終意見書によると「21世紀の我が国社会において、国民は、これまでの統治客体意識に伴う国家への過度の依存体質から脱却し、自らのうちに公共意識を醸成し、公共的事柄に対する能動的姿勢を強めていくことが自律性と責任感を持ちつつ、広くその運用全般について、多彩な形で参加することが期待される」示されています。本日ご来場いただきました皆様一人一人が、傍聴者ではなく裁判員として裁判をご覧いただければ必ずや今回のテーマである「裁判員制度」の眼目である「国民の司法参加」について深くご理解いただけるはずです。  最後になりましたが、ご協力いただいた大学近隣の市や町、一般市民の皆様、ご指導ご協力いただいた諸先生、諸先輩方、およびに学園関係者の方々並びに弁護士の先生方、その他多数の協力者の皆様方に平成法窓会を代表いたしまして厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
inserted by FC2 system