公判までのあらすじ

第一回模擬裁判の様子
被告人進藤徹は21歳の平成総合国際大学に通う大学生であり、クリケット同好会に所属している。被告人らは、平成15年2月1日のコンパで、3月15日に加須市内にあるテーマパーク「ワイルド・トレジャー・アイランド(WTI)」にみんなで遊びに行くことを提案した。 そして、大雪の降る3月15日の朝、被告人ら5名(進藤徹(被告人)、、三浦孝博(証人2)、石井隆(証人3)、多賀涼子(証人4)、高坂瑞穂(被害者))は、WTIに入り、「ラスト・バタリオーン」というアトラクションに入ることとなった。午前9時10分頃にはアトラクションに入ったが、しばらくして高坂瑞穂がいないことに気づき、被告人と多賀涼子が高坂を探しに戻ることとなった。しかし、IDルームと呼ばれる部屋で多賀涼子が見たものは、先に戻った進藤徹が胸から血を流して倒れている高坂瑞穂を抱きかかえた光景であった。  進藤は、容疑者として逮捕され、高坂瑞穂を殺害したとして起訴された。事件現場に落ちていたナイフからは被告人の指紋が検出されており、事件前日には久喜駅前で、進藤徹と被害者が激しく言い争っているところが目撃されている。また、進藤徹が被害者に対してストーカーのような行為を行っていたとされる疑いもある。これに対して、進藤徹は一貫して容疑を否認した。 事件当日被告人らと同行した他の大学生は、証人として法廷に出廷する。しかし、三浦孝博は事件当時、被害者の高坂瑞穂と交際関係にあり、最近は2人の仲もうまくいってなかったとされ、また、石井隆は、以前に高坂瑞穂と交際関係にあったことが確認されている。多賀涼子はWTIで働いており、事件現場や建物について熟知している。はたして、証人たちはいったい何を法廷で証言するのか?証人の証言は、信用性が認められるのであろうか?本当に被告人は被害者を殺害しなかったのか?今、法廷が開かれる。 テーマパーク内の密室アトラクションで起こった殺人事件に、裁判員が挑む!被害者はいったい誰に殺害されたのであろうか?真実は如何なるものなのか?複雑な事件現場と人間関係の謎は解き明かされるのか?被告人は有罪なのか?無罪なのか?すべてはこの法廷で明らかにされる。 魅惑の果実シリーズ第7話「フラスコの中の胎動」より
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